タバタトレーニングについて

タバタトレーニングについて思うところがある為書いてみました。
結論から言うとダイエット目的でのトレーニングとしてはお勧めできないトレーニング。また一般トレーナーにとってもお勧めできないトレーニングです。

理由として強度が高すぎるから。
継続できないトレーニングはお勧めできません。そもそも大多数の人が実行できないトレーニングです。

ダイエット目的の短時間トレーニングはHIITがお勧め。

タバタトレーニングとは

20秒の高強度の運動と10秒間の休息を1セットとして6~8セット行うトレーニング。
(高強度とは170% VO2max の強度(50~60秒程度で疲労困憊となる強度))

タバタトレーニングの本当の狙いは?

有酸素エネルギー供給系と無酸素エネルギー供給系の能力を同時に高める事を目的とするトレーニング。

車で例えると有酸素エネルギー供給系はエンジンに相当。無酸素性エネルギー供給系はバッテリーに相当。

高い強度の運動ではバッテリー(無酸素エネルギー)を使って運動。強度が低くなるとエンジン(有酸素エネルギー)を使って運動する。

タバタトレーニングはバッテリーとエンジンの両方の機能を高めるトレーニング。
その為には170% VO2max の強度(50~60秒程度で疲労困憊となる強度)で負荷をかける必要があります。

※個人的には有酸素エネルギー供給系のトレーニングとしては不十分だと思っています。最大酸素摂取量を向上させるトレーニングは心拍数が最大近くになった状態でどれぐらい維持できるかが重要だと思っているので。タバタトレーニングは心拍数が最大値に達する事はできると思いますがそれを維持するトレーニングではないので。

ダイエットにタバタトレーニングがお勧めできない理由

上記の通りそもそもタバタトレーニングはダイエット目的の運動ではなくエネルギー供給系に最大の負荷をかけるトレーニング。負荷が高すぎて一般の人は最後まで実施する事ができません。
プロのアスリートですら8セット終了時には倒れ込むほどの強度です。

負荷を落として最後までやり切れる強度に落としたらそれはタバタトレーニングではなく単なるインターバルトレーニング。タバタトレーニングを行うのであれば本来の目的を知った上で行うべきです。

※タバタトレーニングがダイエット目的で行われている事がありますがそれはタバタトレーニングが20秒高強度運動、10秒休息部分だけを切り取って広まったからだと思われます。
短時間で高い効果が得られる、というのは間違いではないのですが厳密な強度のタバタトレーニングを実施できる一般トレーナーはほぼいないと思います。いたとしてもその人はダイエット必要ありません。

HIITの勧め

ではダイエット目的の短時間の運動では何がお勧めかと言われるとHIITです。

短時間の高強度運動と休息を挟んで数セット行う運動。
ある程度きつい強度のトレーニングを休憩入れて数分間行うトレーニングです。

※HIITについてはまた別の記事を書く予定。

※ただしHIITもきついので継続して行うのは難しいのではないかと思います。個人的にお勧めなのは毎食後の軽い運動。時間効率はよくないのですが無理なく続けられて効果があるという点ではかなりお勧め。

コメント